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歌手の給料はどれくらい?

2019.06.10 / 歌手

人気に大きく左右される!変動が激しい歌手の給料

歌手の給料や年収は人によってさまざまです。年収が百万円に満たない場合もあれば、曲がヒットして何千万円、何億円という莫大な金額を稼げる場合もあります。

しかし何十年も活動し、ある程度のファンがついている大御所であっても確実に曲が売れるとは限らないので、油断はできません。例えばある年の売上が数千万円だったとしても、その次の年の売上は数百万円にまで落ち込むこともあります。

さらに「一発屋」という言葉があるように、ある曲がヒットし人々に広く愛されたものの、次の曲が全く売れずそのまま業界から姿を消してしまった歌手もかなりいます。そしていくら曲が良くても恋愛スキャンダルが発覚すれば一気に売れなくなる可能性もありますから、私生活にも気を配る必要があります。

いずれにせよ、さまざまなファンを相手にする人気商売のため、歌手というのは一般的な職業に比べて浮き沈みの激しい仕事といえるでしょう。

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歌手の収入源1:事務所からの固定給

歌手の収入源のひとつとして挙げられるのが、事務所からの固定給です。

これはマネジメント契約を結んでいる事務所から、あらかじめ契約で決められた額のお金が入ってくるというものです。一般的に知名度や人気度が上がると事務所への貢献度ありとみなされ、固定給も上がることが多いといわれています。

事務所に所属せずセルフプロデュースで活躍する歌手もいますが、やはりプロの手を通した方が成功する可能性が高いという認識が広まっており、こちらは事務所所属の歌手に比べると数がかなり少ないです。

また、売れている歌手の中には、事務所に交渉して固定給ではなくギャラの何割かをもらうという完全出来高制を選択し、さらなる高収入を得ている場合もあるようです。こちらは売れなくなった場合のことを考えると将来が不安だというリスクがありますが、それを加味しても莫大な金額が稼げますので売れている歌手の中にはこちらの方法を希望する人も多いのではないでしょうか。

歌手の収入源2:CDや楽曲配信による印税

歌手の重要な収入源として挙げられるのがCDの印税です。印税の内訳は例えば1000円のCDの場合、作曲者2%、作詞者2%、歌手2%という計算になる場合が多いようです。ちなみに作詞作曲、歌唱を全て自分で行った場合は、6%の収入となります。作詞作曲歌唱、これらの作業を全て自分で担当できる場合は一般的な歌手よりも大きな収益を上げることができるといえます。

なお、ソロ活動の場合はこちらの計算をそのまま適用することができますが、グループで活動している場合は、さらにグループ内で分けることになります。大所帯アイドルグループの場合、握手会などでファンに複数のCDを購入するよう促す場合もあるようです。

またカラオケなど楽曲配信で曲が使われたときには、著作権関連の印税が入ってくることもあります。カラオケの定番曲を歌っている人の中には、曲が発売されてから何年もその収入だけで生活していける場合もあります。もし、大ヒットを連発できれば、現在歌っている曲だけではなく過去の曲の収入も入ってくるので、より安定した収入が得られるでしょう。

歌手の収入源3:コンサートやファンクラブなど

固定給と印税以外ではイベントやテレビなどの出演料、ライブやコンサートの収益、そしてファンクラブの会費なども歌手の収入になります。
人気がある歌手ほどファンの数も増え、コンサートは大規模になるので、ファンクラブの会員数やグッズ販売の売上も莫大だといえます。売れっ子になれば長者番付に名を連ねるような高所得者への道が開けます。

ある程度の地位を築いたのちの話ですが、テレビ出演の際に特定の商品を紹介することでファンの購買意欲を刺激し、スポンサーから礼金をもらってさらに収入を上げるという方法もあります。「あの歌手が使っているのなら」という理由で商品を購入する消費者も少なくないようです。以上のことからわかるように、歌手としてコンスタントに活動していくには広く人気を得ることが不可欠です。

歌手として稼ぐために必要なこと

では歌手として稼ぐにはどんなことが必要でしょうか。まず一番重要といえるのが音楽的才能でしょう。たとえいくら歌うのが好きであっても、一般的な目から見て何か光るものが無いと歌手として売れるのは難しいといえます。

芸能界には私たちが思っている以上にたくさんの歌手の卵がいます。そこで生き残っていくためには、優れた歌唱力や作曲能力で他の歌手とは違う魅力をアピールすることが不可欠です。

また容姿や努力、運なども重要といえます。実力は未知数であっても、可愛らしい容姿であれば魅力を感じ応援してくれるファンがつく場合も多いです。さらに「努力家である」「実力があるのに報われていない」といった人々の心をひきつけるストーリー性も加われば、さらに熱心に応援してくれるかもしれません。

もちろん運も実力のうちですから、こちらもあるに越したことはありません。

歌手になるためにはまず事務所に所属するのが一般的とされていますが、良い事務所と巡り合うには実力に加えて運が必要です。自分で作った曲をひたすら歌っているのも活動方法として問題ありませんが、自分にふさわしい仕事を事務所に回してもらうのも生き残るためには重要になってきます。やったことのない案件であっても、もしかすると従来とは違うファンがつくかもしれません。

例えばエンディングを担当しているアニメが人気爆発した際には、歌っている歌手の方にも自然と注目が向き別ジャンルからのファンが増える可能性も高いといえます。もちろん逆もまた然りです。

芸能界は人気商売です。曲を聞き継続的にお金を落としてくれるファンが居なければ収入を得ることはできません。しかし曲を出し続けていればいつか売れるというわけではなく、また一度売れたとしても次の曲が売れる保証もないので、とにかく浮き沈みの激しい仕事です。なので、売れない時期をじっと耐えて努力を継続できる精神力も必要不可欠といえます。

また、業界人とのコネクションを築くコミュニケーション能力が高い人は、その性質を活かしてライブなどに優先的に出演できるかもしれませんし、優れたアーティストとコラボレーションを行う機会を得られるかもしれません。

しかし、現在はCDよりもインターネットや動画で音楽を楽しむ人が多い時代です。

ネットの発達により、歌手としての稼ぎ方もより多様化が進んだといえます。歌手というジャンルにとらわれず、アーティストとして垣根を越えて活動の幅を広げるのも一つの手かもしれません。

例えば有料のホームページを運営したり、画像投稿サイトでおしゃれな私生活を披露したりなど、より近い距離でファンとコミュニケーションをとりつつ収入を稼ぐという活動方法も徐々に広まっています。自分にあった方法を模索しつつ、アーティストとしての地位を着実に築いていくのが一番でしょう。

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