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ジャズダンスとは?エンターテインメントの基本Jann

2019.08.08 / 未分類

ジャズダンスって、どんなダンス?

ダンスブームのいま、ヒップホップダンスと並んでよく耳にするのがジャズダンスです。とはいうものの、ジャズダンスとは一体どのようなダンスなのでしょうか?実はジャズダンスは、テレビで見かけるアイドルの振付など、私たちが最もよく目にしているダンスかもしれません。

その歴史は意外と古く、1920年代へとさかのぼります。当時、アメリカのニューオリンズの庶民たちによって、音楽としてのジャズミュージックが誕生し、そして間もなく、そのジャズミュージックに合わせて踊るタップダンスが生まれました。さらに、当時は富裕層だけのものだったクラシック音楽に合わせて踊るクラシックバレエの要素を、庶民たちがタップダンスに取り入れたもの、それがジャズダンスのルーツだと言われています。

その後、ジャズミュージックの世界的な普及とともに、クラシック音楽で踊る格式の高いクラシックバレエとは違い、ジャズミュージックで庶民が感情のまま楽しく踊れるダンスとして、ジャズダンスは一気に広まりました。
そのような経緯から、ジャズダンスの動きの基礎は、クラシックバレエの動きとよく似ています。しかし、クラシックバレエほど厳密な決まりはなく、より自由に踊ることができ、その特徴は、身体の軸や細部まで意識した姿勢、しなやかな柔軟性を活かした流れるような動きを中心に表現されることです。

エンターテインメントの基本はジャズダンス

当初はジャズミュージックに合わせて踊っていたジャズダンスですが、新たなダンスのジャンルとして、時代が進むにつれてポップスやダンスミュージックなど、あらゆる音楽に合わせて踊るようになりました。そうして、ジャズダンスはすっかりポピュラーとなり、ついにはブロードウェイのミュージカルでも観られるようになったのです。それ以降、ショーダンス、ステージダンスと言えばジャズダンスというように定番化し、エンターテインメントには欠かせないダンスとなりました。

現在でもそれは変わらず、ミュージカルの舞台はもちろん、テーマパークやアーティストのライヴ、テレビの歌番組など、あらゆるエンターテインメントの場面でジャズダンスを見かけない日はありません。エンターテインメントの世界を目指すなら、ジャズダンスの習得は必要不可欠と言えるでしょう。

ジャズダンスとヒップホップダンスの違い

今やダンスシーンの主流となったジャズダンスとヒップホップダンス。では、その違いとは何でしょうか。一見するとそれほど違いはないように思えるかもしれませんが、経験してみると大きく違うことに気付きます。

ジャズダンスはクラシックバレエが基本となっているので、身体を上に引き上げるような姿勢を保ちながら踊りますが、ヒップホップダンスは姿勢よりもリズムに乗ることを重視するので、むしろリラックスした状態で上から下へビートを放ちながら踊ります。

次に動作として、ジャズダンスでは、指先から足の爪先まで細部を意識した、しなやかで女性的な動きがメインとなり、それゆえに相当の柔軟性が必要とされます。
一方、ヒップホップダンスでは、的確にリズムをとらえ、独特のノリを出すことがメインとなるため、繊細な動きよりも力強いダイナミックな動きが必要とされます。
音のとらえ方でも、ヒップホップダンスは主にリズムを表現しますが、ジャズダンスはメロディーや曲調を表現することが多く見られます。
いずれのダンスもそれぞれ個性があり、踊り比べると面白いのですが、最近ではジャンルにこだわらず、双方の特徴を取り入れたフリースタイルのダンスも出てきています。

ジャズダンスの種類

ピアノやサックスなどのジャズミュージックに合わせて踊っていた初期のジャズダンスから、現在ではたくさんのジャズダンスのジャンルへと発展していきました。モダンジャズ、ストリートジャズ、ヒップホップジャズ、ジャズファンク、スロージャズなどがありますが、いずれもはっきりとした定義はなく、踊り手の自由な発想から生まれたものです。これは、ジャズダンスでは様々な他ジャンルの要素を取り入れるのが可能であることを表しています。

一方で、芸術的な表現に特化したコンテンポラリージャズ、舞台で見せることに特化したショーダンス、バーレスクダンスなど、それらを総称したステージダンスと呼ばれるものがあります。すべての基礎は同じなので、どのジャンルから始めたとしても基本的なジャズダンスには変わりありません。

どうやって踊るの?

先述の通り、ジャズダンスはクラシックバレエの要素を基礎としているので、未経験者や初心者向けの練習としても、クラシックバレエの基礎的なものが多くあります。まずは最も必要とされる柔軟性を養うため、入念なストレッチは必須となります。さらにクラシックバレエ由来のジャズダンス特有の身体の動かし方を覚えていきます。基本姿勢の「プリエ」、基本ステップの「パドブレ」、足を上げる「バトマン」、ターンする「シェネ」「ピルエット」など、これらが基礎中の基礎となります。
続けて、振付したものを踊ります。初級のうちは講師が考えた振付を踊りますが、レベルに応じて自分自身で振り付けることもあります。どのダンスでも振付を踊るというのが一番の醍醐味です。最初は大好きなアイドルなどのダンスをコピーしても構いません。とにかく音楽に合わせて動くということに慣れ、ダンスの楽しさを知ることが一番でしょう。

ダンススクールや養成所でできること

基礎的に覚えるべきことが多いジャズダンスに関しては、動画などを見るだけで真似できるものではありません。やはりダンススクールや養成所で学ぶのが一番の近道かと思います。
ダンススクールや養成所では、ストレッチはもちろん、手足、首、肩、胸、腰の身体の各パーツごとに動かすアイソレーションという練習や、体軸のブレない美しい身体作りのための筋力トレーニングを行うこともあります。

ダンス全般に言えることとして、体力がつくことや運動不足解消、ダイエットになるということがありますが、特にジャズダンスは背筋を伸ばすのが基本なので、姿勢や所作が良くなるというメリットがあります。

またジャズダンスは、身体の細部まで意識しなくてはならないので、必ず鏡を見ながら練習します。必要であれば、バレエのようにバーを使ったレッスンも行うので、設備の面でもダンススクールや養成所で学ぶのが得策と言えます。

そしてダンススクールや養成所では、同じ目標を持つ仲間やライバルと切磋琢磨することで上達も格段に早くなるでしょう。その上、レッスンや発表会など、人前で踊る機会が多いため、社交的な性格に変わったという精神面での成長も見られることがあります。あがり性や人前に出るのが苦手な方にも効果的かもしれません。

ジャズダンスを踊るなら..

先にも紹介しましたが、エンターテインメントの世界ではジャズダンスは王道であり、本格的にその世界を目指すのなら、ジャズダンスの習得は絶対に避けられません。そこまでではないにしても、やや専門的な技術が必要なジャズダンスは、ダンススクールや養成所できちんと基礎から学ぶことが自然な流れかと思われます。最初のうちは大変かもしれませんが、表現の幅はグッと広がりますし、エンターテインメントの需要も格段に増えます。

ジャズダンスは踊り手によって解釈も違います。ヒップホップダンス色の強い人もいれば、クラシックバレエ色の強い人もいて、教える側も多種多様です。ですから、色々なダンススクールや養成所での見学や体験レッスンを受けてみて、自分のお気に入りの先生を見つけるのがいいでしょう。それに一人の先生に決めず、色んな先生に教わるのもとても有効です。たくさんのダンスに触れ、自分のお気に入りのスタイルを見つけて下さいね!