アイドルプロデューサーとは?
「モーニング娘。」や「AKB48」「乃木坂46」など、国民的な人気アイドルや「地下アイドル」と呼ばれる、ライブを主体として活動するアイドルもたくさんいますよね。
アイドルを育てる「アイドルプロデューサー」は、人気アイドルを生み出すために重要な職業です。
アイドルプロデューサーは、アイドルの方向性やイメージを考える仕事ですが、楽曲を提供したり、歌唱指導、衣装やヘアスタイルまで指示するプロデューサーもいます。
アイドルプロデューサーになる方法は様々ですが、主な仕事内容やなり方を詳しく解説していきます。
アイドルプロデューサーの仕事内容
アイドルプロデューサーの仕事内容は、人気アイドルを育てることです。
アイドルが駆け出しの時など、人気が出るまでの間は、マネージャー的な役割まで行うこともあります。
アイドルプロデューサーの仕事内容
・売り出し方を考える
・方向性やイメージの戦力を考える
・楽曲提供
・歌唱やダンスの指導
・コンサート、イベントの企画
・オーディション開催
・メンバーの選抜 …他
アイドルプロデューサーは、全ての業務ができなければいけないわけではありません。
楽曲はプロの作詞家や作曲家に依頼する場合もありますし、歌やダンスの指導は、プロの講師のレッスンを受けながら、プロデューサーがイメージを作るために、アドバイスをするという形が多いでしょう。
さらに、アイドルプロデューサーは、メンバーを選出するオーディションから携わるケースが多いです。
アイドルプロデューサーになる方法
アイドルのプロデューサーになる方法は、たくさんあります。
例えば「モーニング娘。」のプロデューサーである、つんく♂さんは、元々「シャ乱Q」のボーカルで、ミュージシャンとして活躍していましたし「AKB48」のプロデューサーである秋元康さんは、アイドルプロデュースをする以前は、放送作家や作詞家として活躍していました。
このように、音楽やメディアに関わる仕事をしていた人が、アイドルプロデューサーになるパターンも多いですが、他にはどのような方法があるのかを見てみましょう。
【アイドルプロデューサーになる方法】
①芸能事務所に就職する
アイドルが所属している事務所や、新しいアイドルの発掘に力を入れている芸能事務所では、アイドルプロデューサーを募集している企業もあります。
また、マネージャーやスタッフとして採用された人が、現場で経験を積んで、プロデューサーに抜擢されるパターンもあります。
➁自分でアイドルをプロデュースする
事務所に所属せずに、自分で資金を準備して、アイドルをプロデュースする方法もあります。
最近では、SKY-HIこと日高光啓さんが、1億円を投資して、ボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」を開催して、話題となりました。
大規模なオーディションでは資金も大きくなりますが、最近は動画配信やSNSを使って発信することもできるので、資金は少なくても地道な活動からスタートする方法もあります。
アイドルプロデューサーになるためには、芸能事務所や音楽事務所などで働いた経験は、必ず役に立つでしょう。
いずれ自分自身でアイドルをプロデュースする夢を持って、芸能事務所で経験や人脈を広げておくのも良い方法です。
アイドルプロデューサーに必要なこと
アイドルプロデューサーに必要な資格は特にありません。
プロデュースの方法は様々なので、作詞・作曲が出来なくても、なることはできます。
しかし、アイドルを育ててブレイクさせるために求められることはあります。
アイドルプロデューサーに必要なことは一体何なのか、まずはアイドルプロデューサーに向いている人の特徴から見ていきましょう。
アイドルプロデューサーに向いている人の特徴
・アイドル性を見抜く能力
・行動力がある人
・営業力がある人
・話に説得力がある人
・リーダーシップを取れる人
・気配りができる人
アイドルプロデューサーは、人を育てる能力が必要ですが、指示を出して売れるアイドルを育てるだけが仕事ではありません。
アイドルプロデューサーに向いている人の特徴をもとに、求められることを解説していきます。
アイドル性を見抜く能力
売れるアイドルに必要なのは、ビジュアルの良さ、歌唱力、ダンススキルだけではありません。
努力を続ける精神力や、人を惹きつける魅力、将来性、人柄など、売れるアイドルに必要なものを持っているか見抜く能力が必要です。
行動力がある
アイドルを売り出すためには、ライブ、イベント、メディアへの出演など、積極的に売り込みを行わなければいけません。
さらに、SNSなどで情報を発信するなど、行動することがファンを増やすきっかけになります。
営業力がある
「敏腕マネージャーが付いている芸能人は売れる」と言われることがありますが、アイドルもメディアやライブなどたくさんの人に見てもらえる機会が増えるほど、ファンも付きやすくなります。
つまり、プロデューサーも、アイドルを売り出すためには、営業力がある方が有利でしょう。
話に説得力がある
プロデュースされる側のアイドルから見れば、プロデューサーの行動や言葉に説得力がなければ、信じて付いて行くことはできません。
方向性がブレたり、信頼できない言動があれば、不信感を抱いてしまいます。
自分を信じてついて来てくれるアイドルに対して、説得力のあるプロデューサーでいなければ、長くは続けられないでしょう。
リーダーシップがある人
アイドルグループの場合、メンバー同志であっても意見がぶつかったり、上手くいかない時もあります。
そんな時に、プロデューサーが先頭に立って、解決できるようにリーダーシップを取ることが求められます。
気配りができる人
最近のアイドルは、年齢層も幅広くなっていますが、10代の多感な年代で活躍している人も多い業界です。
メンバーとの関係やファンからの言葉に心を痛めているなど、アイドルが辛い時に気づいて話を聞くなど、気配りができるプロデューサーは信頼されます。
有名なアイドルプロデューサー
これまでにたくさんのアイドルが誕生してきましたが、トップアイドルをプロデュースしている有名なプロデューサーを紹介します。
秋元康
1980年代の「おニャン子クラブ」からはじまり、AKB48グループや坂道シリーズなど、日本の人気アイドルグループを多数プロデュースしてきた秋元康さん。
放送作家としての活動に物足りなさを感じ、作詞を始めたそうですが、プロデュースするアイドルグループのほとんどの楽曲でも、作詞を担当しています。
つんく♂
ロックバンド「シャ乱Q」のボーカルとして活躍していたつんく♂さんは、オーディション番組「ASAYAN」で開催したオーディションに参加したメンバーで結成した「モーニング娘。」のプロデュースを担当しています。
その後も、松浦亜弥さんや藤本美貴さんなど、人気アイドルをたくさん育てたプロデューサーです。
パク・ジニョン
韓国の大手音楽事務所「JYPエンターテイメント」の創業者で「2PM」「TWICE」など、世界的に活躍するアイドルグループのプロデューサーを務めているJ.Y.Parkことパク・ジニョンさん。
「NiziU」が誕生したオーディション「Niziプロジェクト」が話題となり、パク・ジニョンさんのプロデュース力が日本でも話題となりました。
注目のアイドルプロデューサー
K-POPアイドルブームの影響もあり、日本でも歌やダンスなどパフォーマンスもハイレベルなグループが増え「アイドルグループ」以外に「ボーイズグループ」「ガールズグループ」「グローバルグループ」という表現も多く使われるようになってきました。
最後に、これからの活躍が期待される様々な形のグループをプロデュースするプロデューサーも紹介しておきましょう。
指原莉乃
AKB48、HKT48のメンバーとして活躍した経験を活かし、現在はタレント活動をしながら「=LOVE」「≠ME」という二つの女性アイドルグループをプロデュースしています。
メンバーの衣装やヘアメイクなど、細かい所へのプロデュースにもこだわり、作詞もしています。
現在は、次のアイドルグループ結成も予定されており、今後プロデューサーとしての活躍が期待されています。
AKIRA・SHOKICHI・登坂広臣
現在オーディション開催中の「iconZ」は、次世代のグローバルグループ結成するためのプロジェクトです。
総合プロデューサーはEXILE HIROさん、プロジェクトリーダーはEXILE AKIRAさんが務めています。
また、男性部門ではEXILE SHOKICHIさん、女性部門では登坂広臣さんがプロデューサーを務めることが大きな話題となっております。
日高光啓(SKI-HI)
ボーイズグループ「BE FIRST」が誕生したオーディション「THE FIRST」では、プロデューサーを務める日高光啓さんが、1億円を投資して開催され、注目を集めました。
オーディションの様子は日本テレビ「スッキリ」でも放送され、参加者のレベルの高さだけでなく、日高光啓さんのプロデュース力にも期待の声が多く上がりました。
プロデュースするアイドルが、成長していく姿を近くで見続けられる、やりがいのある職業ですね。