シニアの有意義な過ごし方とは?
日本と言えば、長寿の国と呼ばれるほど、長生きで年齢を重ねても元気な人が多い国ですよね。
「シニア世代」と呼ばれる年代が注目されることも多いですが、一体何歳から「シニア世代」と呼ばれるのでしょうか。
例えば、国連では60歳以上の年代、WHO(世界保健機構)の場合は65歳以上を「シニア世代」としています。
一般的に定年退職を迎える60歳、65歳位の年代がシニア世代と呼ばれているということになります。
特に最近は、若々しいシニア世代の人が増えていますが、その秘密は趣味や生きがいを見つけることだとも言われています。
シニア世代の生活をより豊かにするために、趣味を見つけることは、様々なメリットがあると考えられるでしょう。
趣味で得られるメリット
では、実際にシニア世代の趣味は、人生にどのようなメリットをもたらしてくれるのか、詳しく見ていきましょう。
認知症予防
新しい趣味を持つことで、新たな知識を得るために、調べたり考えたりすることは、脳を活性化し、認知症を予防する効果が期待できます。
うつ病予防
脳を活性化させる趣味は、認知症以外にもうつ病などの予防効果も期待できます。
1人で過ごす時間が多くなりがちなシニア世代にとって、趣味を通じて、仲間ができたり、人と会って会話をする機会が増えるのも、うつ病を含めた精神的な不安の軽減に繋がります。
体力を維持する
趣味にもいろいろありますが、例えば登山やゲートボールなど、体を動かすものであれば、体力作りにも繋がるので、健康面でもメリットがあると考えられます。
また、室内で楽しむ趣味でも、自宅でのんびり過ごすよりも、活動量が増えるので、体力を維持する効果も期待できます。
ストレス解消
ストレスが多い社会で、シニア世代も介護や病気など、様々なストレスを感じやすい年代です。
好きなことをしている時間は、ポジティブな気持ちになるので、心身のストレスを解消できます。
体を動かしたり、没頭できるような趣味で、疲れた脳をスッキリさせましょう。
好きな趣味をつけることで、毎日イキイキした気持ちで過ごすと、心身にたくさんのメリットがあります。
また、長生きする人は、熱中できる趣味や生きがいを持つ人が圧倒的に多いと言うデータもあります。
健康・長寿を目指すためにも、趣味を見つけてみましょう。
シニアにおすすめの趣味【アウトドア派3選】
では、シニア世代におすすめの趣味を実際に紹介していきます。
アウトドア派とインドア派、それぞれに適した趣味を3選ずつ解説していきましょう。
【登山】
ウォーキングやジョギングもよい運動になりますが、登山なら美しい自然ときれいな空気に癒されるリラックス効果も期待できます。
登山に慣れていない人は初心者向きの山からスタートしてみましょう。
坂道を上るのは、思っている以上に体力を使うので、体力に自信がない人は、ウォーキングやジョギングで体力作りをしてから始めてみましょう。
【ダンス】
音楽に合わせてリズムを取るダンスは、心もポジティブにしてくれる趣味です。
シニア層に人気の社交ダンスやフラダンス、年齢を問わず人気のヒップホップダンスなど、好きなジャンルにチャレンジしてみましょう。
ダンスで体幹を鍛えると、姿勢が良くなり、柔軟性も出るので、健康な身体作りにも繋がります。
ダンス以外にヨガやピラティスでのボディメイキングもおすすめです。
【スイミング】
プールが併設されているスポーツジムなどで、スイミングをするとダイエット効果もあり、ストレス解消もできます。
泳げない人は、プールで歩くだけでも、良い運動になりカロリーを消費することができます。
しっかりと全身を使って運動でき、バランスの取れた筋力が付くので、シニア世代におすすめしたい趣味です。
シニアにおすすめの趣味【インドア派3選】
次に、運動が苦手な人や、1人でも楽しめるような趣味が好きな「インドア派」におすすめしたい趣味を3つ紹介します。
【英会話】
シニア世代に限らず「英語が話せるようになりたい」と思っている人は多いですよね。
最近は、シニア世代にも、新たな挑戦として英会話を習い始める人が増えています。
「海外旅行に行ってみたい」「外国の文化に触れたい」など、英会話を通じて目標ができるのも素敵ですね。
英語に限らず、韓国語やスペイン語も人気があります。
最近は、オンラインでマンツーマン授業を行っている英会話スクールも多いので、初心者でもはじめやすいですよ。
【料理】
食べることが好きな人は、料理やお菓子作りを趣味にしてみるのもおすすめです。
あまり、料理の経験がないシニア層の男性はもちろん、毎日料理をする人でも、料理教室に通い始めて、日頃のマンネリメニューが解消され、料理が楽しくなる人たくさんいます。
パン、お菓子など、普段作らない料理を趣味として習い始めるのもおすすめですよ。
【ジグソーパズル】
脳を活性化させるトレーニングとしても、効果が高いと言われるジグゾーパズルは、今も根強い人気です。
1人でチャレンジしても、夫婦でチャレンジしても楽しめますよ。
レベルも選べるので、簡単なものから、少しずつレベルアップしていけるので、達成感も味わえます。
シニアの趣味は人生を豊かにする
おすすめの趣味をそれぞれ3選ずつ紹介しましたが、あまり興味がわかないことや、人に合わせて無理に趣味を作ると、負担に感じてストレスを抱えてしまいます。
自分が「楽しそう」と思えることなら、どんなことでも趣味になります。
例えば…
・家庭菜園
・映画鑑賞
・温泉巡り
・音楽鑑賞
・カラオケ
・ボーリング
・手芸
・プラモデル
・食べ歩き
・DIY
「趣味を作る!」と意気込むより、好きなことや興味のあることに一歩踏み込んでみようという気持ちで始めてみましょう。
シニアの趣味から広がる世界
シニア世代になってから始めた趣味で、人生が大きく変わった人もいます。
最後に、シニアの趣味から世界を広げて活躍する人を紹介します。
瀧島未香
「タキミカ」さんこと瀧島未香(たきしまみか)さんは、日本最高齢のインストラクターとして活躍しています。
何よりすごいのは、タキミカさんがインストラクターデビューをしたのは87歳の時で、90歳を超えた現在も現役フィットネスインストラクターです。
専業主婦だったタキミカさんが、フィットネスを始めたのは、子育てが落ち着き、緩やかな生活を送っていた時に体重が増加したことでした。
健康とダイエットのため、フィットネスクラブに入会したのが65歳の時で、ここからフィットネスにのめり込み、今では超人気インストラクターとして充実した生活を送っています。
片岡鶴太郎
1980年代からタレント、俳優として活躍している片岡鶴太郎さんは、2012年頃から瞑想に興味を持ち始め、ラジオ番組でヨガの母と呼ばれる相川圭子さんと出会い、ヨガの奥深さに興味を持ったそうです。
一日に6時間のヨガをして、食事も一食にするなど、ヨガに熱中し、2017年にはインド政府公認の「プロフェッショナルヨガ検定インストラクター」で最難関と言われるレベル1に合格しています。
以前から「熱中する性格」だったと言う片岡鶴太郎さん、65㎏だった体重は43㎏になったそうです。
57歳でヨガを始めて、資格を習得したのは62歳の時なので、シニア世代になっても新たな挑戦で注目されるのはすごいですね。
シニア世代の趣味で、人生を充実させましょう。