小さい芸能事務所の特徴

テレビを見ていると、たくさんの所属タレントを抱える大手芸能事務所に所属する芸能人が活躍しているのが目立ちますよね。

しかし、芸能界で売れるためには、大手芸能事務所に所属しなければいけないのかと言えば、そうとは限りません。
実は、小さな芸能事務所に所属しながらも、充実した芸能活動を送るタレントも少なくありません。
小さい芸能事務所は、地方にも多く、地方で活躍するタレントがの仕事が所属するパターンや、モデル、歌手など特定のジャンルに強いという特徴がある事務所が多くなっています。

大手芸能事務所とはまた違ったメリット・デメリットもあるので、見ていきましょう。

小さい芸能事務所のメリット・デメリット

小さい事務所に所属する、メリット・デメリットも知っておきましょう。

小さい事務所のメリット

費用がかからない

大手芸能事務所では、入所に関わる費用（入所料、宣材写真費用など）や、レッスン料として数十万ほどの費用がかかる事務所もあります。

小さな事務所の場合、入所に関する費用はかからない場合も多く、レッスンも参加は自由となっていることが多いです。
芸能活動がしたいけれど、費用面で心配がある人は、小さい事務所も候補に入れてみるといいでしょう。

チャンスが多い

事務所に所属するタレントが少ないため、事務所内で競う機会は少なくなります。
例えば、事務所に仕事の依頼があれば、その条件に当てはまるタレントを、所属タレントの中から選びますが、所属している人数が少なければ、依頼を受けるチャンスは増えます。

大手芸能事務所に比べて、仕事の依頼は少ないかもしれませんが、ライバルが少ないため、仕事をもらいやすくなります。

アットホーム

小さな事務所は、所属タレントだけでなく、大手芸能事務所に比べて、スタッフの人数も少ないです。
そのため、タレントとスタッフの距離が近く、アットホームな雰囲気で仕事をすることができます。

スタッフとタレントの距離が近く、コミュニケーションを取りやすいので、仕事に関する悩みや、やりたいことなどを話しやすく、充実した芸能活動を送りやすくなります。

意見を出しやすい

事務所スタッフとの距離が近いため、意見が出しやすいのも、メリットの一つと言えるでしょう。
タレントの売り出し方についても、大手であれば社長やマネージャーの意見が優先される事務所も多いですが、小さい事務所であれば、人数が少ない分、所属タレント1人1人の意見も聞きやすいです。

事務所に夢をかなえてもらうというよりは、一緒に夢を叶えると言うイメージに近いでしょう。

小さい事務所のデメリット

仕事の質・量

大きい事務所に比べて、小さい事務所では、話題性のある大きな仕事の依頼は少なくなります。
大手芸能事務所は、テレビ業界や制作会社との繋がりも多く、知名度が上がりそうな大きな仕事の依頼がたくさん舞い込みます。

小さな事務所は、大手芸能事務所に比べて、ライバルは少ないものの、仕事の質や量は劣る場合もあります。

レッスンが充実していない

大手芸能事務所では、事務所が養成所やスクールを運営している事務所も多いですが、小さな芸能事務所では、事務所でのレッスンは行っていないことも多いです。

小さな芸能事務所の場合、有名な講師の指導を受けたい、継続してレッスンを受けてスキルアップしたいという人は、個人的にスクールなどに通うことになります。

高めあう仲間が少ない

ライバルが少ない分、大手の事務所に比べて、切磋琢磨し合う仲間が少ないのも、小さい事務所のデメリットと言えます。

事務所に同世代のタレントがいない場合、競い合いお互いに高めあえる仲間は、事務所の中では見つけられないかもしれません。

小さい事務所のメリット・デメリットを見ていると、自分の性格や方向性に合った事務所を選ぶのが大切だと分かりますよね。

「小さい事務所では、人気タレントになるのは難しい」と思うかもしれませんが、実際に小さい事務所から人気タレントになった人はたくさんいます。

有名タレントが所属する、小規模ながら存在感のある芸能事務所を紹介します。

小規模な小規模な芸能事務所①コンテンツスリー

株式会社コンテンツスリーは、タレントのマネジメントの他、アニメ制作にも力を入れており、妖怪ウォッチや、イナズマイレブンなど、有名な代表作も多数あります。

タレントのマネジメントでは、所属している7名のタレントを手厚くマネジメントしています。
所属タレントの1人、女優の今田美桜さんは、元々は福岡県で芸能活動をしており、地元に貼られていた今田美桜さんのポスターを見かけた、コンテンツスリーの社長が直々にスカウトしています。

今田美桜さんと言えば、2018年に放送されたドラマ「花のち晴れ」の出演をきっかけにブレイクし、2022年にはドラマ「悪女（わる）～働くのがカッコ悪いなんて誰が言った？～」で主演を務めるなど、超人気女優として活躍していますが、実は小規模な事務所に所属していたんですね。

小規模な芸能事務所➁タイスケ

ウルフルズのマネジメントオフィスとして設立された芸能事務所「タイスケ」では、所属アーティストのマネジメントの他、ファンクラブの運営やグッズ販売なども行っています。

過去には、Superflyや、Awesome City Clubなども所属していましたが、現在の所属アーティストは、ウルフルズとBONNIE PINKのみとなっています。

小規模な芸能事務所③ナチュラルエイト

お笑いコンビ「くりーむしちゅー」がかつて所属していた芸能事務所「プライム」のマネージャーであった大橋由佳さんが、独立して設立した事務所です。

現在の所属タレントは5組で、主に「プライム」から移籍したタレントが中心となっています。
その後、元NHKのアナウンサー・有働由美子さんが所属した事務所としても知られるようになりました。

小規模な芸能事務所④セブンスアベニュー

女優・松嶋菜々子さんのマネージャーが設立した芸能事務所「セブンスアベニュー」は、少数気鋭のマネジメントを行っています。

現在は、新人タレントも含め、6名が所属しています。
松嶋菜々子さんを中心に、伊藤歩さんや藤澤恵麻さんなどの女優が所属していますが、新人発掘にも積極的で、新人タレントの募集、オーディションも随時行っています。

小さい芸能事務所で活躍するためには

小さい芸能事務所で活躍するには、何と言っても実力、好感度など、ファンを惹きつける魅力が必要です。

大手芸能事務所の様に、知名度の高いタレントのバーターとして出演するような、事務所や先輩に頼れる部分が少ないです。

自分を魅力的に見せる方法や、キャラクター設定などのセルフプロデュース能力も、小さい芸能事務所から人気タレントに成長するのに必要な能力です。

このようなことも考えて、芸能事務所を選ぶ時は、自分に合う事務所を見つけることが一番重要です。

大手芸能事務所にこだわらず、視野を広げて、小さい事務所も選択肢に入れてみるといいですね。

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