バンドのライブ

バンド名の由来や決め方のおすすめとは?

2020.05.13 / 歌手

バンド名を決める前にやっておくべきこと

バンド活動を始める時に、最初に考えなければいけないのはバンド名ですよね。
バンドを続けていく中で、バンド名はバンドのイメージにも大きく関わってきます。
特にメジャーになるまでの、まだ名前が知られていない時には、観客はバンド名を聞いて興味を持つかどうかを判断することもあります。
ライブの出演者一覧を見て、知らないバンドでも興味を引くバンド名であれば「聞いてみようかな」という気持ちになる人もいます。

しかし、ただ単にインパクトがある目立つ名前であれば良いと言うわけではありません。
バンドのファンになってもらうには、バンドの音楽を良いと思ってもらうことが大切なので、バンドのメンバーや音楽とイメージが違い過ぎるのも良くありません。
反対にイメージと全く違う名前を付けて、そのギャップを狙うバンド名もありますが、いづれにしてもバンド名を決める前に、バンドのコンセプトをしっかり決めておくことが重要です。
今後バンドとしてどのような音楽を作っていくのか、バンドとして何を目標にするのかメンバーで話しておく必要があります。
バンドにどのようなイメージを持って欲しいかも考え、ファン目線からでも「しっくりくるバンド名」であるといいでしょう。
バンド名を決める前に、バンドの方向性をメンバーでよく話し合うことから始めます。

バンド名の決め方とは?

バンド名を決める時に重要なことは、二つあります。
一つ目は、声に出して読んだ時や耳で聞いた時のイメージ、二つ目は表記名で文字に書いた時のイメージです。
バンド名を決める時には、好きな言葉やフレーズを書き出してみる方法がよく使われます。
昔から何となく好きな英語の単語や、好きな食べ物、好きな動物など身近なものからバンド名を決めているグループはとても多いです。
他にもバンドメンバーの共通点や結成したきっかけがヒントになることもあります。
メンバーの出身地や、出会った場所、よく集まるcafeの名前などからバンド名を決めることもあります。

バンド名が決まれば、次はどのように表記するかを考えましょう。
バンド名は、メジャーデビューしてからもCDジャケットやコンサートチケット、音楽系の雑誌など様々な場面で文字にされることがあります。
バンドのイメージに合わせて、かっこいい雰囲気や優しい雰囲気など、英語、ひらがな、カタカナ、漢字の中から文字を選んでいきましょう。

例えば漢字では「花」という文字でも「はな」「ハナ」「HANA」と変えるだけで、それぞれのイメージは全然違いますよね。
他にも数字や「ー」「#」「&」などの記号を入れたり、カタカナと英語を組み合わせるなど、バンド名が決まれば文字にして、表記した時にもイメージ通りの名前になっているかチェックしていきましょう。

バンド名を決める時の注意点

バンド名を決める時には、候補がいくつか決まれば同じバンド名のグループがないかをチェックしておきましょう。
他のバンドが使っているバンド名では、ファンや関係者も混乱してしまう可能性があるので、既に使われているバンド名は避けるようにしましょう。
また、一文字違い、読み方は違うけれども表記名が同じなど紛らわしい名前もおすすめできません。
バンド名を検索してみて、既に使われていれば他の候補名を考えましょう。

バンド名がなかなか決まらずに、候補をどんどん増やしてしまったり、情報を集めすぎると余計に決め辛くなります。
バンドのメンバー以外の意見を参考にし過ぎるのも、本来のバンドのコンセプトから離れてしまう原因となることもあります。

また、今は情報をネットで検索する人がほとんどなので、ネットで検索した時にヒットしやすい名前であることも大切です。
同じバンド名はなくても、バンド名を検索すると同じ名前の店名などが出てきてしまうこともあります。
検索すると、自分のバンドがすぐにヒットする名前が好ましいですね。

バンド名を決める時のポイント

バンド名の決め方は、基本的には自由ですが適当につけるよりも、ある程度意味のある名前にすることをおすすめします。
バンド活動をしていく中で、ファンはバンド名の由来に興味を持ちます。
バンド名の由来を聞かれた時に「特にありません」というよりも「メンバー全員のイニシャルを組み合わせた」「メンバーの実家の店の名前」など、バンド名にエピソードがあった方がファンにとっては愛着がわき、バンドをより近い存在に感じられます。
バンドのメンバーにとっても、バンド名にエピソードがあった方がライブのMC中や、メディアでのインタビューで話題を提供しやすくなります。

また、省略してもしっくりくる名前であるかも、注意しておきたいポイントです。
バンド名は必ずしも省略するわけではありませんが、実際に活躍しているバンドの名前も省略して呼ばれ、親しまれているグループがとても多いですよね。
Mr.childrenは「ミスチル」ONE OK ROCKは「ワンオク」のように、ファンだけでなく多くの人に覚えてもらいやすくなるというメリットがあります。
長いバンド名を考えている場合は、略して「○○」など省略した時の名前のイメージも見ておくといいのではないでしょうか。

実際に使われているバンド名の由来

現在活躍している人気バンドの名前にも様々な由来があります。
参考になりそうなバンド名の由来をいくつか紹介します。

メンバーのプロフィールに関わるバンド名から見ていきましょう。
男性4人組グループのケツメイシは、中国で古代から薬草として使われている「決明子(けつめいし)」から名付けられました。
メンバーのRyoさんと大蔵さんが、薬剤師の資格を持っていて、薬学辞書の適当なページを開いて目に付いた名前をグループ名にしたそうです。
1970年にデビューしたフォークグループのオフコースの由来ですが、意味は「道を外れる」になります。
結成前に、ボーカルの小田和正さんが建設関係の仕事をしており、その道を外れるという意味でつけられたバンド名です。

次に、メンバーの名前を組み合わせたバンド名を見ていきましょう。
人気音楽デュオのコブクロは、メンバーの小渕健太郎(こぶちけんたろう)さん、黒田俊介(くろだしゅんすけ)さんの名前から名付けられています。
曲を作った時に、2人で作詞作曲した場合「コブクロ」と記入していたのがそのままユニット名になりました。
ロックバンドWANIMA(ワニマ)もメンバーの名前から付けられたバンド名です。
ボーカルのKENTAさんの名字である松本から「MA」ギターのKO-SHINさんの名字である西田から「NI」そしてもう一人のメンバーであるドラムのFUJIさんの名字は藤原ですが「FU」ではなく「WA」になっています。
実はWANIMAの「WA」は前任のドラムを担当していた「WAKITA」さんからきているため、後付けとして藤原さんだけ頭文字ではなく「WA」ということになっています。

インパクトの強いバンド名の由来とは?

他にもバンド名には、インパクトが強く、一度聞いたら忘れられないような名前もたくさんあります。
例えば、ロックバンドの「マキシム ザ ホルモン」は、メンバーが焼き肉のホルモンが好きなのが、そのままバンド名の由来です。
また、マキシムは最大級という意味で、ホルモン(脳内物質)が最大級に分泌されるほどの「血湧き肉躍る」音楽を提供するという意味を込めて名付けられたという説もありますが、これは後付けだということです。

人気フォークデュオの「ゆず」はストリートミュージシャンをしていた時に、アルバイト先の食事会で食べた、ゆずシャーベットから名付けられました。
ゆずの結成当時には、あまりひらがな表記のバンド名が使われることがなかったので、とてもインパクトがありました。
このように、メンバーや音楽性のイメージに合っていて、他のバンドには無い個性があり、覚えやすいバンド名を使うといいですね。