ある日、何気なく目にしたテレビ。
芸能人の活躍を見て、「自分も芸能人になりたい!」と急に思い立つ方は少なくないでしょう。
同時に気になるのが、自分の年齢。
「もうこんな年齢だし、今から芸能人を目指すなんて遅いかな」と諦める方は多くいます。
しかし、芸能人になるために年齢は特に関係ありません。
一般企業のように、「もう〇〇歳なんでしょ?今からうちで働くのはちょっとね」と年齢を理由に断られることはまずありません。
それはなぜなのか?
では芸能界と年齢の関係についてご紹介します。
芸能界に年齢が関係ない理由
芸能界は、様々な個性を持った人が集まる場所です。
たとえば俳優や声優でも、年齢が高い方は中高年の役として需要があります。
年齢が高いなら高いなりに、仕事はたくさんあるのでご安心ください。
またタレントでも「遅咲きタレント」として活躍している方はたくさん。
芸能界に、年齢は関係ないのです。何歳からのデビューでも、遅いなんてことはありません。
ただ、本当の未経験で、デビューと共にいきなり大ブレイクする方はほとんどいないのが現実。
遅い年齢でデビューをした方も、実は今までレッスンなど下積みをこなしていることが多いのが特徴です。
芸能界に入りたいのなら、今からできることは芸能プロダクションなどでレッスンを受け、実力と度胸をつけること。レッスンを受けたからといって必ずしもデビューできるわけではありませんが、少なくとも「まったくの素人」状態は脱したほうが良いのは確かです。
「遅咲き」の有名芸能人7名
若くしてデビューしたわけではないのに、瞬く間に日本中に名をとどろかせた芸能人は少なくありません。
そんな「遅咲き」の芸能人について7名紹介します。
橋本マナミさん
「愛人にしたい女性No.1」としてブレイクした橋本マナミさん。
最近急に出てきた女性・・・というイメージを持つ方は少なくありませんが、実は橋本さんが芸能界デビューしたのは中学1年生のとき。全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を獲得したことをきっかけに、芸能界入りしたそうです。
その後グラビアやドラマの仕事をこなすものの、思うように人気が出ず思い悩んだ時期もあったとか。
「愛人」というと30代以上の女性のイメージがありますが、彼女は年齢を逆手に取って「愛人」キャラをアピールした結果、見事に大ブレイクを果たしました。
年齢が上がったからといってひるまず、逆に武器に変えて成功したという良い例でしょう。
壇蜜さん
「日本一美しい隣のお姉さん」の肩書を持つ壇蜜さん。
壇蜜さんの芸能界入りは29歳のときでした。
それまでは、教員免許や調理師免許を取得したり、葬儀場で働いたりと、様々な経歴を保持。
様々な経歴から、彼女の努力家な一面が浮かび上がってきます。
現在はグラビアとしての活動はもちろん、タレントや女優などマルチに仕事をこなす壇蜜さん。
レッスンなど下積みもなくいきなりブレイクした彼女ですが、有名漫画家との結婚を経て、ますます今後から目が離せませんね。
タモリさん
日本のお笑い界の大御所、タモリさん。
バラエティー番組の司会からドラマまで幅広い仕事をこなしている彼ですが、実は芸能界にデビューしたのは30歳のとき。
遅咲きのデビューから誰もが知る大御所まで登りつめるのは、大変な努力があったことでしょう。
関根勤さん
バラエティー番組になくてはならない存在の、関根勤さん。
彼のモノマネはとてもコミカルで、世代を問わずに愛されています。
今でこそ日本中が知る存在ですが、実は彼がブレイクしたのは32歳のとき。芸能界入りは早かったのですが、なかなか売れない日々が続いていたそうです。
関根さんが有名人になるきっかけとなったのは、長寿番組『笑っていいとも!』への出演。レギュラーとして抜擢されたことを機に、ブレイクへの階段を駆け上がりました。
このように、人気番組への出演がきっかけに有名になるというパターンは意外と多くあります。
沢村一樹さん
渋みのある演技と個性的なキャラクターが人気の、沢村一樹さん。
彼は役者としてブレイクしましたが、実はブレイクの年齢は30歳直前でした。
沢村さんはもともと地元の折り込みチラシのモデルをしていました。しかし20代後半で芸能界デビューしてからは一躍有名人に。
端正なルックスと下ネタのアンバランスが人気を博し、今では様々な仕事に引っ張りだこの存在になっています。
阿部寛さん
男性らしい雰囲気が印象的な、阿部寛さん。
ドラマや映画で大活躍の彼ですが、彼のブレイクは30代でした。
「笑っていいとも!」の「いい男さんいらっしゃい」というコーナーに出演したとき、濃い容姿を出演者からいじられたことが人気のきっかけになりました。
それまでは雑誌「メンズノンノ」で活躍していたのですが、これをきっかけにモデルから俳優へ転向。
しかし人気役者への道は一筋縄ではなく、仕事がない日々が続き、「消えた有名人」として取材されたこともあったとか・・・。
結局、ブレイクしたのは30代半ば。ドラマ「TRICK」への出演をきっかけに一躍有名人に。一時期はパチンコで生計を立てるほどに困窮していたそうですが、それでも彼の不屈の精神が今のポジションをつくりあげていったのでしょう。
吉田羊さん
ドラマやCMに引っ張りだこの女優、吉田羊さん。
彼女は30代で芸能界に入り、NHKの連続テレビ小説「瞳」への出演をきっかけに急激にブレイクしました。
彼女は事務所に所属するときに、事務所から「アルバイト禁止」を言い渡されました。女優業に専念するためによそ見をするな、という意味合いがあったそうです。
生活費は、事務所から借金。借金を返すためになんとしても売れなければ、とエネルギッシュに活動した結果、日本中が名を知る女優へと登りつめたのです。
年齢が高い方は受けられるオーディションを探そう
多くの芸能事務所では、オーディションに応募できる年齢制限の上限は20~25歳くらいまでに設定されています。
しかし、仕事の内容によっては、年齢の上限を定めていないオーディションもあります。
と言っても「上限なし」は、何歳でも平等にチャンスがあるという意味ではありません。
例えば、大手アイドル事務所の「ジャニーズ事務所」の場合、応募の条件に年齢制限は記載されていません。
しかし、実際にオーディションに合格して入所できる人は、小・中学生が大半です。
中には、北山宏光さん(Kis-My-Ft2)、小山慶一郎さん(NEWS)など高校生で合格した例もありますが、低年齢での活躍が目立つアイドルでは、まだ10代の高校生であってもオーディションを受けるのは遅いと言われています。
俳優やモデル、歌手などであっても10代・20代の方がチャンスが多いことは間違いありません。
しかし、年齢制限が設けられていないオーディションがあるということは、活躍できる可能性を感じる魅力があれば、チャンスがあります。
「年齢は高めだけれどコレなら誰にも負けません」というアピールポイントをつくっておくと、審査員の目に留まりやすいでしょう。
最近注目されているシニアタレント
最近は、どんな業界でもシニア世代の活躍が目立ちますが、芸能界でもシニアタレントに注目が集まっています。
再現ドラマの出演や、健康食品・エイジング化粧品の広告など、シニアタレントの需要は高まる一方です。
40歳以上で、未経験から募集をしている事務所も増えており、子育てが落ち着いた主婦層や、定年を迎えて第二の人生を楽しみたい世代の新たなチャレンジとしても注目です。
シニア世代で全くの未経験となると、不安も多いですよね。
しかし、最近は、シニアタレントの育成に力を入れている事務所も多く、40代からでもチャレンジしやすい事務所も増えています。
シニアタレント事務所を探す時のポイント
・シニアタレントだけのレッスンがある
・実績のある講師が指導
・個性をのばすレッスン
・シニアタレントが所属している事務所
・シニアタレントの出演実績も多い
40代を過ぎて、未経験では遅すぎるということは全くありません。
興味があるなら、シニアタレントとして憧れの世界に挑戦してみるのもおすすめです。
年齢を重ねたからこそ出せる「売り」とは?
オーディションは、年齢問わずに様々な人が受けにきます。
将来にわたり長く芸能界に身を置くことを考えると、どうしても審査員は若年層に目が行ってしまうはず。
しかし、ここで「年齢を重ねた自分に勝ち目はない」とあきらめる必要はありません。
年齢を重ねた方の何よりの武器は、「社会経験」。
若年層は社会経験が少ないため、常識やマナーが不十分なことが多いです。
芸能界では、仕事内容を問わずに一定以上の演技力は必要です。しかし社会経験が少ないと、うまく役作りができませんよね。
年齢を重ねたからこその武器を手に、自信を持って自分を売り出してください。
まとめ
芸能人になるために、年齢は関係ありません。
年齢が高くても、需要はきちんとあるのでご安心ください。
年齢が高い方には、若年層にはない「社会経験」という武器があります。
「どうせ自分なんか」と尻込みせずに、積極的に自分を売り込んでいきましょう。