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みんなの疑問!役者の給料ってどれくらい?

2019.04.08 / 俳優

世の中には一般的な年収を推し量ることの難しい、特殊な職業があります。役者もそのひとつです。映画や舞台、ドラマへの出演などから、役者がどのくらいの収入を得ているのかを単純に計算するのは難しいといえるでしょう。もちろん、有名な役者であれば莫大な報酬を手にすることも夢ではありません。しかし、一方で無名の役者が、実際にそれだけで生活していけるものなのでしょうか。

この記事では、普段あまり目にすることのない役者の報酬形態や実際の年収について解説していきます。

役者の基本的な給与形態とは?

役者は主に、事務所や劇団に所属して活動します。

そのため、所属する組織によって給与形態は異なるものです。もちろん、なかには一般的なサラリーマンと同じように、事務所や劇団などから毎月決まった給料が支払われることもあります。しかし、ドラマや映画、舞台の出演料のみが給料として支払われる役者も少なくありません。

舞台役者の場合、所属している劇団以外の仕事をしてはならないという契約を結んでいることもあります。

役者にとっては不利な契約のようにみえますが、一概にそうとはいえません。このような場合、劇団が一定額の給料を支給してくれることもあるため、生活には困らないという側面があるのです。実際に、大きな劇団であれば一般的な新卒社会人の給与額とおおよそ同程度を最低額として定めていることもあります。

また、劇団の場合は舞台ごとの単価が決まっているので、年間に出演した本数に単価を乗じた金額が給料として支給されることも多いものです。こうした出演料は、一定額の給料とは別に支払われることもあります。

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エキストラ出演のギャラの目安は?

役者とは、必ずしもドラマや映画で決まった役を演じるとは限りません。

特に役名がなくても、舞台やスクリーンの上に登場していれば、それは立派な役のひとつです。こうした役はエキストラと呼ばれており、役者の卵が演技の勉強の一環として参加することもあれば、役者志望ではない一般の人が趣味として出演することもあります。

エキストラの給料は1回あたりの出演料として支給されることがほとんどです。

出演料の計算方法は、ケースによって異なります。大抵の場合は時給換算となり、1時間あたり1,000~5,000円程度が相場となるでしょう。一方、時給ではなくあらかじめ提示された固定額が支払われることもあります。

なお、特定の地方を舞台とした映画などの場合、地域おこしを目的としてエキストラをボランティアで募集していることも少なくありません。もちろん、この場合は無償での参加となります。エキストラに出演する場合、給料の詳細はあらかじめきちんと確認しておく必要があるといえるでしょう。

エキストラの仕事は派遣会社へ登録するか、もしくは芸能事務所に所属して受けることになります。基本的にエキストラは台詞がない役であり、通行人や観客のように、その場にいる人として演じることが多いものです。

また、こうしたエキストラは映画やドラマだけではなく、楽曲のプロモーションビデオなどに登場することもあります。さらには、ラジオドラマなどにおける観客の声援や周りの喧噪にも、エキストラが充てられることがあるのです。

無名な役者の給料は?どんな仕事があるの?

大御所タレントの二世というような立場を除けば、国民的なスターと呼ばれるような役者にも、無名のころがありました。

これから役者を目指すのであれば、無名の時期は避けては通れません。

無名の役者の主な仕事内容は、CM出演、再現VTR、エキストラ、スタンドイン、ドラマ、舞台、そしてダンサーなどです。こうした仕事内容に応じた出演料は、所属先が定める給与形態をもとに支給されます。

ところで、一口に無名といっても、その幅は非常に広いといえます。

駆け出しの新人役者が無名であるのはもちろんのこと、何十年も役者生活を続けている無名の人もいるのです。そのため、無名の役者の給料も、一律に同じというわけではありません。

無名の役者の場合、役者の給料だけで年収が300万円を超える人もいれば、それ以下の人もいます。特に、新人の場合はなかなか役がもらえないことなども影響して、年収が100万円を下回るケースもあるものです。

無名の時期ではなかなか役者一本で生活することが難しいといえるでしょう。実際、アルバイトや他の仕事を副業として行っている人も少なくありません。しかし、出演や稽古の時間を確保するには、時間に融通の利く副業が必要となります。役者を目指すのであれば、こうした生活をある程度覚悟しておくことも大切です。

有名な役者になると年収はどのくらい?

映画やドラマで主役級を務めるような有名な役者になると、給料は一気に跳ね上がるものです。

所属事務所や仕事内容によって違いはあるものの、日本の場合、主役級の男優であれば年収は7000万~7億円、女優であれば年収は8000万~4億円程度にものぼると推測されます。

特に、人気の役者であれば仕事内容は映画やドラマ、舞台に留まりません。CMやテレビのバラエティ番組への出演、雑誌の取材、音楽活動、書籍の出版など、活躍の場は多岐にわたります。そうした仕事内容が増えれば増えるほど、収入額は人気とともに右肩上がりで伸びていくことでしょう。この段階になれば、役者一本で生活することはまったく問題ないといえます。

もちろん、誰でも名前を知っているような役者になれるのは一握りであり、そこに行きつくまでが非常に大変であるのはいうまでもありません。

桁違いで夢がある!ハリウッドの場合

日本を飛び出し、アメリカのハリウッドで役者として成功した場合、その収入は桁違いになります。

2018年5月の時点で、ハリウッドで一番年収が高いといわれている役者の収入は日本円で約28億円です。しかも、年収のランキング20位以内に入っている役者の半数以上が10億円を超えており、20位の役者ですら年収は2億円といわれています。日本の映画の場合、人気俳優の主演による出演料は多くて数千万円とされているので、いかにハリウッドの市場が突出しているかがわかるといえるでしょう。

なお、ハリウッド映画は世界規模で公開されることも多いものです。

そのため、同地で活躍する役者が大ヒットした映画に出演すれば、作品の興行成績に比例した利益に対しても相当な額を手にしています。桁違いの収入にはこうした仕組みが寄与していることも見逃せません。

また、たとえ一線級の役者とまではいかなくても、ハリウッドでデビューできると、出演料とは別に生活費のようなおこづかいが支給されるともいわれています。実際、過去にハリウッドデビューした日本人の役者は、撮影を目的とした現地での滞在中に、週に500ドル程度の支給があったと証言しているのです。

事務所や実力によって収入はさまざま

役者の給料はサラリーマンのように右肩上がりで昇給するわけではありません。

また、決まった額が毎月支給されるケースも、全体としてみればごく一部に限られるといえるでしょう。給与額支給形態所属事務所や仕事内容によって異なるため、一概に役者の給料を語るのは難しいものがあります。しかし、役者として成功すればするほど、収入が青天井で上昇していくのは間違いありません。

役者はとても夢のある、やりがいの大きな仕事であるといえます。

成功した時の見返りが相当なものであるのはもちろんのこと、表現者として生きる姿こそ、役者を志望する誰もが憧れるのではないでしょうか。しかし、当然ながらそこに行きつくまでの道のりは並大抵のものではありません。特に、無名の役者の時期ほど経済的に苦しい一方で、若いうちから特技や個性を磨き、演技力を高めていかなくてはならないといえるでしょう。

当然、有名な役者の誰もが、そうした険しい道の末に夢をつかみ取っています。努力や才能、そして運も必要な厳しい世界ですが、役者としてのスタートラインはほぼ一緒です。その厳しさを覚悟したうえで努力を続けた先には、ハリウッドデビューの道が開かれているかもしれません。

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