赤ちゃんが歩き始める時期は?
赤ちゃんは、寝返りを打ってコロコロ転がる姿や、ハイハイをする姿など、どんな姿も愛嬌たっぷりで可愛いですが、いよいよ歩き始めた時のよちよち歩きは、パパやママにとって感動も大きく、喜ばしい瞬間ですよね。
赤ちゃんが歩き始める時期は、平均すると1歳前後が多いようです。
しかし、赤ちゃんの体の発達には個人差があるので、同じ月齢でもまだ歩いていない子供もいれば、ジャンプをしたり小走りをする赤ちゃんもいます。
1歳6ヶ月位までは、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて、様子を見守りましょう。
赤ちゃんが歩き始めるまでの過程とは?
赤ちゃんが歩き出す前兆として、伝い歩きや1人で立つことが増えます。
しかし、立つことはできるけれど、なかなか始めの一歩が出ずに、歩き始めるまでに時間がかかる赤ちゃんもたくさんいます。
伝い歩きや1人で立つことがスムーズに出来るのに、なかなか歩かないという場合もしばらくは見守っておきましょう。
また、寝返りやハイハイなどは早かったのに、歩くことだけは遅いという赤ちゃんも多いです。
1歳前後までの検診で発達の遅れや骨の異常などを指摘された場合には、赤ちゃんの動きに注意しておかなければいけませんが、性格的にも慎重な性格の赤ちゃんの場合、始めの一歩を出す勇気がまだ出ないだけなのかもしれません。
また、体重が重く体の大きな赤ちゃんや、頭が大きい赤ちゃんの場合も、バランスを取るのが難しく、なかなか歩き出さないというパターンも少なくありません。
他にも、赤ちゃんが歩き出す過程として、心の成長が関係しています。
つかまり立ちや伝い歩きをしていると、赤ちゃんの視野が広がり、目に写る様々な物に興味を持つようになります。
ねんねの時とは違い、自分で動いてパパやママを探すことを覚えることでも、赤ちゃんの歩く意欲がわいてきます。
赤ちゃんが興味を持った場所に行ってみたいと思う気持ちが、始めの一歩が出るきっかけになることもよくあります。
赤ちゃんが歩き始める時期が早い場合と遅い場合
赤ちゃんの成長のスピードには個人差があることは分かっていても、遅すぎたり早すぎたりすると、体に悪影響が無いのか、心配にもなりますよね。
赤ちゃんが歩き出す時期が遅い場合と、早い場合の注意点について見てみましょう。
赤ちゃんが歩き出すのが遅い場合
赤ちゃんが1歳を過ぎてもなかなか歩き出さない場合、ほとんどは体格や性格の問題であることが多いでしょう。
しかし、中には何らかの理由で歩き出せない赤ちゃんもいるので、様子をしっかり観察することは重要です。
赤ちゃんが歩き出せない理由に多いのが、股関節などの骨の問題です。
生まれてすぐに見つかる骨の異常もありますが、ねんねの時期には発見されない症状もあるので、ハイハイなどで動きに異常はないか、痛がる様子はないか観察しておきましょう。
他にも筋力が弱い場合や、筋肉をコントロールする神経に何らかの原因があることも稀にあります。
発達障害による成長の遅れを心配するパパやママも多いかもしれませんが、歩くのが遅いという理由だけでは、赤ちゃんの発達に異常があると判断できません。
赤ちゃんの成長や普段の様子を見て、他にも気になる点があれば、医師や専門家に相談してみることをおすすめします。
歩き出すのが早い赤ちゃんの場合
赤ちゃんの成長が早いことに関しては、特に問題が無い場合がととんどです。
しかし、最近では1歳になる前に歩き出す赤ちゃんが増え、中には生後8ヶ月で歩き出す子もいます。
歩き出すのが早い赤ちゃんは、運動神経がいいと言われることもありますが、赤ちゃんの発育と運動神経に直接的な関係はありません。
つまり、歩くのが遅くても、必ずしも運動神経が悪いということでもないということです。
他にも、歩き出すのが早い赤ちゃんの場合、筋力の発達や体幹のバランスに影響するハイハイの時期が短いことが気になるパパやママも多いでしょう。
ハイハイが赤ちゃんの筋力の発達などに良い影響を与えると言われているのは事実ですが、ハイハイをしなくても体に悪影響を及ぼすこともありません。
昔は「歩くのが早いと足が曲がる」と言われていましたが、これも医学的根拠はありません。
歩き始めるのが遅くても早くても、他に赤ちゃんの成長で気になるところがなければ、1歳6ヶ月頃までは様子を見守りましょう。
赤ちゃんが歩き始めた時の注意点とは?
赤ちゃんが歩き始めると嬉しい反面、心配しなければいけないことも増えます。
まだ歩きだしたばかりの赤ちゃんは、バランスが取れず何度も転んでしまいます。
家の中でもテーブルの角やフローリングの床など、固いもので赤ちゃんが頭をぶつけないように工夫しましょう。
しかし、滑りやすいラグなどを敷くと、余計に転倒しやすくなってしまうので滑りにくいマットなどがおすすめです。
また、引き出しの取っ手を引っ張って転んだり、ドアにもたれて倒れて怪我をするなど、思いがけない危険も身近なところに隠れています。
誤飲が心配な小さいものや、はさみや鉛筆など先が尖ったもの、赤ちゃんの手の届かないところに置いておかなければいけないものもたくさんあります。
階段やキッチンなど、赤ちゃんが入ってしまうと危ない場所にはベビーゲートを付ける方法もおすすめです。
ぶつけたり転んだりする危険以外にも、歩き始めた赤ちゃんは、外出する機会も増え視界が広がり、今までよりたくさんの刺激を受けることになります。
そのため、夜泣きが多くなったり、ぐずることが増える赤ちゃんもいますが、これは心が成長して起こることなので、特に心配はありません。
また、外で歩くのに、靴を嫌がる赤ちゃんもいます。
芝生の庭など安全な場所では裸足で歩くのも良い経験になりますが、コンクリートや砂が火傷するほど熱くなっていることもあります。
他にも、小石や割れたガラスなどで足をけがしてしまう恐れがあるので、靴を嫌がる赤ちゃんには、毎日短時間でも靴を履かせて、外に出る時には靴を履く習慣を身に付けましょう。
赤ちゃんに歩く練習は必要?
赤ちゃんの歩く練習としては、赤ちゃんが自分で伝い歩きをして遊んでいるのを見守ってあげるだけでも十分です。
もしも、赤ちゃんが歩きたいけれど勇気が出ない様子であれば、きっかけを作ってあげるといいかもしれません。
赤ちゃんが1、2歩あるけば届くくらいの距離に、好きなおもちゃなどを置いてみましょう。
おもちゃを取りたくて、赤ちゃんの初めての一歩が出るかもしれません。
すぐ近くでパパやママが「おいで」と声をかけてみるのも効果的です。
他にも、赤ちゃんの歩く練習として、パパやママが赤ちゃんの両手を持って歩かせてあげるのもいいですね。
また、歩行器の使用は、赤ちゃんが歩く練習としてはあまり効果が無いと言われています。
歩行器に乗っていると機嫌が良くなる赤ちゃんは多く、ママが用事をしている時に重宝すると言う意見もよく聞きます。
しかし、歩行器に乗って転倒してしまうなど、怪我に繋がる危険もあるので、使用する場合は必ず保護者が見ている時だけにしましょう。
赤ちゃんは少し歩けるようになると、喜んで歩きたがる子もいれば、せっかく歩けるようになっても歩きたがらない子もいます。
歩けるようになったのに抱っこばかりの赤ちゃんだと「せっかく歩き出したから、たくさん練習しなくちゃ!」と思うかもしれませんが、歩きたがらない時には抱っこをして、赤ちゃんの機嫌の良い時に歩く練習をした方がスムーズにできます。
歩く練習は、赤ちゃんにとっても、パパ・ママにとっても、負担にならない程度にするようにしましょう。